考え方のクセを知ろう

仕事のストレスが多い社会で、心の病を患ってしまう方も少なくない。今回は、一人で悩みを抱え込んでしまわない方法を紹介しよう。

その方法とは、「自分の物事に対する考え方のクセを知ること」である。同じ場面で同じ出来事が起こったとしても、その捉え方は人によってさまざまだ。例えば、人が大勢いる街中で、知り合いや同じ職場の人を見かけ、声をかけてみたけれど相手からの反応がなく、そのまま通りすぎていったとする。その時に、「周りに人がたくさんいたから気づかなかったのだな」と思う人もいれば、「あの人は私のことを嫌っているから気づかないフリをしたのかも」と思う人もいるのだ。このように人にはそれぞれの考え方のクセが存在する。それが、物事を悲観的に考えやすかったり、自分に対して厳しすぎるものであったりすると、その考え方のクセによって悩みが深いものとなってしまうのだ。

こうした悲観的な考え方や自分に厳しすぎる考え方の例として、何でも100%のことをこなそうとする「完璧主義」、「○○すべき」と自分に高いハードルを設定する「すべき思考」、自分の長所や成功を実際より小さく捉える「過小評価」などがある。こういった自分の考え方のクセをすぐに直すことは難しいことだ。しかし、自分は悲観的に物事を考えやすいと自覚をしていれば、「物事を悪く考えすぎているのでは」と自分のことを客観的に見ることが出来るようになるだろう。客観的に見れるようになれば、「もっと他に良いやり方や対処の仕方があるのでは」と考え方に柔軟性が生まれ、その結果、心に余裕が持つことに繋がるのだ。悩みがあるのなら、少し自分と距離を置いて、視野が狭くなっていないかを確かめることが大事だ。

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